テレビ会議は、遠く離れた場所を映像と音声でつないで、テレビ画面で相手を見ながら進めることができる会議形態です。実際に出席者が一堂に会して行う対面式の会議ではなく、テレビ会議を行うメリットは、一つの会議場所に出席者全員が移動してくる必要がなく、各自の拠点となる会議室などに集まって、テレビ画面を見ながら会議を進めることができるという点です。実際に対面する会議の場合、会議に出席する必要のある人すべてが移動する必要があるので、そのコストは出席者が多くなれば高くなります。また、例えば日本の会社とアメリカの会社のメンバーが集まって会議する場合などは、移動距離も長くなるためその分のコストは高くなります。
しかし、テレビ会議ならば、日本の会社のメンバーは日本にある自社の会議室に集まればよいだけですし、アメリカの会社のメンバーも同様です。そのため、出席者が移動するために要するコストを削減することができるのが最も大きなメリットです。遠距離の移動や多人数が出席するためのコストを抑えるための方法には、チャット方式のネット会議や電子メールもあります。しかし、これらの方法と比べると、テレビ会議ならば、遠距離にいる相手の表情や態度を見ながら会議を進めることができるため、実際に対面している状態に近い状態で会議を進めることができます。
また、例えば会社が自社の製品を前にしてその説明を行いながら遠距離にいる相手と会議をする場合等、映像と音声が必要で、しかも録画ではなくその場で質疑にも対応でき、相手の反応を見ることができることもテレビ会議のメリットとなります。