テレビ会議を経験した方ならわかると思いますが。通常の会議と違って、非常に発言しにくい、また発言を聞き取りにくいという状況が頻繁に生じます。これはどうしてだと思いますか?通常の会議では、目の前に人がいて、その反応を見ながら発言します。それにより、相手が理解しているのかどうかもうけとれるし、そもそも誰が誰に向かって発言しているのかもわかります。
ところがテレビ会議になると、目の前に話を聞いてくれる人がいないことがあるため、非常に話しづらくなります。画面に相手の顔は映っていても、その反応を受け取りにくくなります。この場合は、そういうものだと割りきってしゃべるしかありません。また、誰でもいいので一人くらいは大きな声であいづちをうってあげてください。
「そうか」「なるほど」「それで」というような声が出ると、話もやりやすくなります。そしてもう一つ大事なのは、誰が誰に向けてしゃべっているか、これを明確にすることです。「大阪支店の田中ですが、渋谷支店の山田さんに質問があります」というように、どこの誰が、どこの誰に向けて話をするのかを明確にしましょう。また、発言する場合は「名古屋支店の川口です」というように、最初にきちんとどこの誰かを名乗ってから話を始めましょう。
これは話を聞く側も、聞く耳を立てるセットアップができるので、発言を聞きやすくなります。逆に、これをしないと突然喋り始めるため、聞くためのセットアップができずに聞き漏らしや聞き間違いが生じます。テレビ会議は画面があっても、基本は声だけで進めるものなので、相手のことを考えてしゃべる意識を持つことが、発言をうまく回すコツになります。